2017.03/19(Sun)

お薦め本

犯罪者 上・下
本書は2012年に『犯罪者 クリミナル』単行本で刊行、今年1月に発刊された文庫版です。

昼日中に突然に発生した通り魔殺人事件。
事件に巻き込まれ、その犠牲者の中で奇跡的にただ一人生き残った修司は執拗に命を狙われる。
「逃げろ。あと10日生き延びれば助かる」

最初は帯のコピーに魅かれ手に取ったのですが、読み始めた瞬間から頁をめくる指が止まりません。
読んでいると目の前に映像が広がるような感覚になります。
太田愛さんのプルフィールを見て、それも納得です。
TVドラマで有名な『相棒』や『TRICK』の脚本家さんだったんですね。

この事件は無差別・・ではなかった...
生き残った修司と彼の命を救った刑事・相馬と修司を匿う元テレビマン・鑓水の3人は事件の真相を追う。
奥深い、そしてリアルな背景と人物は、まるで一本の長編映画を観ているようです。

「家族がいたからってだけじゃない。あの人は、組織の中の良心なんだ」

生き延びた人間は生きなければならない。

ストーリーは複雑です。
冒頭から場面がコロコロ切り替わり、めまぐるしい展開に気持ちが次へ次へと急いてきます。
地方財閥、食品偽装、警察組織、産業廃棄物、薬害、犯罪被害者、政治家、マスコミ・・・
慎重に登場人物を追っていく必要があります。
各章の副題に日付が打たれています、これを頭に入れて読み進めることをお勧めします。

圧倒的な読み応え、すっかりハマって他の太田愛さんの作品を読まなくては、と探しました。
『犯罪者 クリミナル』が刊行された翌2013年『幻夏』を発表、そして今年2月、『天井の葦 上・下』が刊行されていました。
早速『幻夏』を探しましたが書店では見つからず、結局『天井の葦 上・下』と一緒に取り寄せてもらったのですが...


犯罪者 上・下

犯罪者 上・下


幻夏
読み終えたときには結末のあまりの悲惨な、救いの無さに胸が痛くなりました...

「俺の父親、ヒトゴロシなんだ」
冤罪による家庭崩壊、自分の父親を憎むことしかできなかった少年。
真相を知った子どもたちの苦悩・・・壊れていく心。

人が犯した罪は正しく裁かれ、正しく償われるのか。
残酷な「世界」に、必死に挑んだ少年の驚くべき秘密。

警察、司法の理不尽な都合や理由による、父親の冤罪。 
『一度疑われたらやっていようがいまいが、どうあっても犯人にされてしまう』

【冤罪】という、警察・検察・判事のやり口が、あまりにも恐ろしい。
理不尽な手前勝手な都合で翻弄された一家の運命が切なすぎる。
こんなことが現実にあるのだとしたら、何も信じられない。

毎日が黄金に輝いていた23年前のあの夏...。
あの時、あと少し、違っていたら…

夏の日の太陽が沈む頃、その風景をじっと見つめるように背を向けて佇む一人の少年。
この表紙が全てを物語っています。


幻夏

幻夏


天井の葦 上・下
幻夏で打ちのめされ、しばらく読めずにいたのですが勇気をだして(?)上を読み始めたら・・・

ん?・・・ん?これは...ちょっと夢中になる予感!

少し読み進めると、鑓水のいい加減さ、チャラっぽい言い草に腹が立ってきます。
何サマなのっ!このチャラ男は!
いくら元テレビマンでこうゆうキャラ設定だからって、このままいったらどーなるか、大変なことになるのに...。
心配しながら腹を立てながら、仕舞いにはイライラしてながら読んでたら...。
このチャラ男、もしかしていい男かも、鑓水ってけっこういい優しいじゃん!に変わっていきます(笑)

未だ、途中だけど面白い!ゼッタイ夢中になります!お薦めです!
犯罪者では「修司」の、幻夏では「相馬」の少年時代を、そして天井の葦で「鑓水」の生い立ちや過去があかされるそうですが、それも楽しみの一つです。


天井の葦 上・下

天井の葦



ライン

かーちゃんは本に夢中でオイラとあそんでくれましぇ~ん・・・

アラン

つまらん・・・たいくつだぁ・・・

アラン

アラン アラン



にほんブログ村 犬ブログ ジャーマンシェパードへ
にほんブログ村



テーマ : 今日の出来事。 - ジャンル : 日記

16:08  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2015.08/29(Sat)

お薦め本

 へ行った時、待ち時間ができてしまたときなんかのときにとバックに文庫本を入れておく。

買う本がなくても昔から本屋さんが好きで勤め帰りや待ち合わせによく使っていた。
手持ちの文庫本は読み終えてしまったので面白そうな新刊が出てないか買い物のついでに蔦谷へ行くと、
文庫本コーナーに並べられていた本の表紙に目を奪われた。

着物を着た大きな白猫とその袴に子猫がよじ登っている絵。
なにこれ!?可愛い~ったらありゃしない~♡。

著者、かたやま和華さん。
知らない名前で初めての作者さんでしたが、表紙のあまりの可愛さに引かれ手に取った2冊。

読み始めたら止まらない、面白いのなんの。
猫の仕草、行動、人の言葉をしゃべれたらきっとこう言っている、と思わせる一つ一つの出来事。
作者のプロフィールを見ると、
「愛猫を乳母日傘で溺愛。」と。
さもあらん。
どの頁にも猫に対する愛情満ち溢れた言葉が並んでいる。
この物語を読めばどれほど猫好きか一瞬で納得。
猫好きにはたまらない本、一気読みでした (^-^)


旗本の跡取りである宗太郎は、酒に酔ったある晩の出来事がもとで白猫の姿になってしまった。
生真面目でいいとこのお坊ちゃまの宗太郎、百の善行を積まなければ人間には戻ることができない。
善行を積むため、一人裏長屋住まいとなって「猫の手屋」を始める。
猫人間(二足歩行の白猫)の姿になってしまった宗太郎が長屋の住人に世話を焼かれながら人間に戻るための善行を積むべく奮闘する物語。

本の中で猫太郎と呼ばれ、猫太郎ではござらん、と言う掛け合いが何度も繰り返されるのだけど、その度に笑ってしまう。
長屋の人たちや周囲の人たちに
「猫太郎さんは人に化ける修行中の猫なんだよ」と思われているのだが、その度に「猫ではござらん。元々人間です。」とツッコミを入れるのだが誰も聞いてないし。

わたしの母は猫が好きな人だった。
子供の頃から家にはいつも13匹くらいの猫がいて、それが普通のことだった。
ある時ふいに猫の姿が見えなってしまうときがある。
母は可愛がっていた猫がいなくなると、山へ行ったのだね、とわたしや妹に言っていた。
何処の山?と聞いてもと教えてくれなかったが、何時の頃からか猫がいなくなってしまうのは、死んだ、と気付いていた。
猫は死ぬと山へ行くのだと子供の頃は思っていた。

猫は死期を悟ると姿を隠します。
人には死ぬ姿を見せないのです。

この本の中で語られていました。
長生きした猫は人に化けて飼い主に恩返しをするため猫山へ修行の旅に出るのだそうです。
猫山がどこにあるのかは教えてはくれないが、とても厳しい山なのだそうだ。
修行も厳しい。
それでも、猫たちは猫の恩返しのために精進するのだと。

そうだったのか___ ストンと胸に落ちる言葉です。
母が可愛がっていた猫たち、今も猫山で厳しい修行しているのだろうか。
それとも、
修行を終えた大好きな猫たちと、母は猫山で楽しく暮らしているのだろうか...。


猫の手屋繁盛記

猫の手屋繁盛記


ライン

ネコちゃん

ネコちゃん ネコちゃん

ネコちゃん ネコちゃん



にほんブログ村 犬ブログ ジャーマンシェパードへ
にほんブログ村


長生きをした猫は頭に手拭を乗せて踊っていたら、いつかは人になれるかもしれないといわれている。
結界が張ってあるから人間には見ることはできないが、
猫の集まるいたるところで猫が奏でるお囃子に合わせ、二本脚で立った猫たちが踊っているのだ、と。
人になって可愛がってくれた主人に恩返しがしたいのだ、と。

テーマ : いま想うこと - ジャンル : 日記

14:28  |   |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2015.02/12(Thu)

お薦め本

宮部みゆきさんの新刊、「英雄の書」の続編、「悲嘆の門」の紹介。

ワクワクしながら「英雄の書」読み始めていきましたが下巻へいくと胸が切なくなってきました。
友理子の兄・大樹は正義を貫いたのに報われない理不尽さに禁忌を犯し咎人となってしまった...。
何度も読み返した本です。

「悲嘆の門」
大学生の孝太郎があまりにも理不尽な悪を憎み、友理子の兄・大樹と同じように禁忌をおかしてしまう。
友理子やアッシュが登場するのも嬉しい。

あらすじ
「悲嘆の門 上・下」
遺体の一部を切り取るという残忍な連続殺人事件。
大学生・孝太郎は、ネット上の手がかりを調べる「サイバー・パトロール」のアルバイトとして、この事件を追いかけていました。
そんな中、同僚・森永が謎の失踪。
また退職した刑事・都築もこの事件の事を気にかけていました。
夜の廃墟ビルで出会った、孝太郎と都築の目の前に現れた、この世のものではないものとは?悲嘆の門とは?

ネットに溢れる殺人者の噂を追う大学一年生・孝太郎。
“動くガーゴイル像”の謎に憑かれる元刑事・都築。
人の心に渇望が満ちる時、姿を現すものは?

「連続切断魔」の正体は?「悲嘆の門」とは何か?
現代のネット社会をモチーフに、壮大な世界観で描かれた作品となっています。

「英雄の書 上・下」
“英雄”に取り憑かれ罪を犯した兄を救うため、少女の大冒険がはじまる。

森崎友理子は小学五年生。ある日、中学生の兄・大樹が同級生を殺傷し、失踪するという事件が起きた。
兄の身を心配する妹は、彼の部屋で不思議な声を聞く。
「ヒロキは『エルムの書』に触れたため、“英雄”に憑かれてしまった」。
大叔父の別荘から彼が持ち出した赤い本がそう囁いていた。
友理子は兄を救い出すべくたった一人で、英雄が封印されていた“無名の地”へと果敢に旅立った。

待ち受ける幾つもの試練と驚異。旅路の果てに、少女は兄の驚くべき真実を知る。
友理子は“印を戴く者(オルキャスト)”ユーリとなり、額の印に魔力を授かって無名の地から帰還した。
兄を探して、彼女が次に向ったのは『エルムの書』発祥の地ヘイトランドだった。
従者として連れ帰った無名僧ソラ、魔法でネズミに化身した赤い本アジュ、謎の“狼”アッシュも同行するが、
旅先では幾つもの試練が待ち受けていた──。
苛酷な冒険の果て、ユーリが知らされる驚愕の真実と本当の使命とは?


悲嘆の門 上・下

悲嘆の門 上・下

英雄の書 上・下

英雄の書 上・下


にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村



テーマ : いま想うこと - ジャンル : 日記

16:45  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2014.05/16(Fri)

お薦め本

荻原規子さんの勾玉三部作『空色勾玉』『白鳥異伝 上・下』『薄紅天女 上・下』の後、2014年3月に徳間文庫から出版された(2005年に単行本で出版されていますが)風神秘抄 上・下。
又々一気読み。

時は平安時代末期。
平治の乱から物語は始まる。

保元の乱は崇徳上皇対後白河天皇の争い。
上皇方に源為義(義朝の父)、頼賢(義朝の弟)為朝(義朝の弟)。
天皇方には、源義朝、平清盛が付き、源氏にとっては親子、兄弟の戦さ。

坂東武者の家に生まれた笛の得意な少年草十郎は、源氏の郎党として平治の乱に臨むがあえなく敗れ落ち延びる途中ではぐれた源頼朝を助けるために一行から脱落してしまう。
盗賊に拾われ山中でひとり笛を吹いていた草十郎は、自分には笛の才のほかにも「鳥の王」と名乗るカラスと言葉を交わす力を持っていることを知る。
カラスからの情報で、かつての味方たちが討たれたことを知った草十郎は京へと向かうが、獄門に晒されていたのは間違いなく主と慕った義平の首だった。
絶望のさなか、草十郎は六畳河原で死者の魂鎮めの舞を舞う少女、糸世に出会う。
糸世の舞と草十郎の笛の音が重なったとき天の門が開き、人の運命さえも変える力が生まれた――

草十郎は源氏の御曹司・義平を将として慕う。
保元の乱で力を弱められた源氏は平治の乱で平氏に敗北する。
源氏の棟梁である義朝は尾張まで落ち延びるが、家来であったはずの男に首を取られてしまう。
義平は義朝の悲報を聞くや、わずかの手勢で京へ撃って出て敗北、六条河原で斬首。

後白河上皇の延命騒動は皮肉にも自分の皇子たちの光を喰らうことで自らの命を永らえたのですが、ひとり人の人生を変えるということは即ち、その周りの人の運命までも変えてしまうということなのです。

幼き日の三郎頼朝が斬首ではなく流刑になったことが後の世にどういう影響を及ぼしたかは、私たちが歴史で習って知る通り。
一人の命を救おうとした草十郎たちはその結果、日本の歴史を大きく変えてしまったわけです。
人間が持つにはあまりにも危険な力…結果的に失ってよかったのかもしれません。

薄紅天女で活躍する藤太や阿高は武蔵国の足立郡郡司の長の息子達。
とゆうことは→草十郎も武蔵の国の武者で正式な名前は「足立十郎遠光」。
とゆうことは→草十郎は藤太や阿高達の子孫。
阿高の姿は、『空色勾玉』の稚羽矢や『白鳥異伝』の小倶那となりますね。
また、死者の魂鎮めの舞を舞う糸世は狭也や遠子の姿に重なります。
そして、
鳥の王・鳥彦王(カラス)は、あの鳥彦の末裔!
鳥彦王はまさに鳥彦の再来なのです。

鳥彦に会えてとっても嬉しかった~(^ー^* )


風神秘抄 上・下

風神秘抄 上下



ライン

今日のアラン
9:30

9:30 朝んぽ

朝んぽ

朝んぽ

にほんブログ村 犬ブログ ジャーマンシェパードへ
にほんブログ村


テーマ : いま想うこと - ジャンル : 日記

16:24  |   |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2014.02/20(Thu)

お薦め本

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

かなり前、図書館で荻原規子さんの「空色勾玉」に出合いました。

直ぐにでも借りて読みたかったのだけど図書館にあった単行本はかなり傷んでいたのでどうせなら新しいのが欲しくて蔦谷に回ってみました。
が、なかった…^_^;
それで家に戻って検索してみたら、

『日本のファンタジーに新しい地平を拓いた荻原規子<勾玉>三部作・文庫判全五巻』
と、載ってるじゃないですか!

なんと新書版が出ていたんです!
なら5巻全部揃えて読みたいじゃないですか。
さっそく注文して手に入れた「荻原規子・文庫判全5巻」は読み応えタップリ、大満足!

神々がまだ地上を歩いていた古代日本を舞台に日本神話をモチーフにしたファンタジー。
『空色勾玉』・『白鳥異伝』・『薄紅天女』勾玉三部作。

「闇(くら)の女神が地上に残した不思議な勾玉を手にした者は、不思議な運命をたどる…
世代を超えて読み継がれてきた、「輝(かぐ)」と「闇」の氏族をめぐる連作ファンタジー

『空色勾玉』は神々の戦いの物語。
『白鳥異伝』は神と人との戦いの物語。
『薄紅天女』は人の宿命の物語。

神は激しく、不死ゆえに、冷酷。
人は弱く、過ちを犯す。

『空色勾玉』
「輝」の一族がまだ不死だった頃、古代の日本が豊葦原と呼ばれていた時代。

「闇の一族」の「水の乙女」である証、空色に輝く勾玉を渡される狭也。
闇の気配を追って現れた「輝の一族」の御子、月代王との出会い。

大御神を父神とし、天より降り下った神の御子・照日王と月代王。
不死の一族であるこの姉弟神と敵対し八百万の神を拝し、闇御津波の大御神に仕える「闇の一族」。
輝の宮で出会ったのは、閉じ込められて夢を見ていた輝の大御神の末子、稚羽矢。
「水の乙女」と「風の若子」稚羽矢の出会いで変わる豊葦原。

「ひとりは「闇」の血筋に生まれ、輝く不死の「光」にこがれた。 ひとりは「光」の宮の奥、縛められて「闇」を夢見た。」

帯の文句がなによりもこの本の世界を物語っています。
1989年第22回日本児童文学者協会新人賞受賞。

『白鳥異伝』
土着の八百万の神々と共に生き、死しても生まれ変わる「闇」の人々と、不死の体を持ち死ぬことのない高天原の神の一族「輝」の人々が覇権を争った時代が過ぎたその後の豊葦原。

不死の体に「死」を受け入れることで二つの血は混ざり合い、しばしの平和が豊葦原に訪れていた。
しかし、長い年月は人の心の欲を動かし、かつての「不死の力」を再び求めて再び動き出そうとする…

代々「輝」の血を見守り鎮めることを宿命とする巫女の家系、橘の家に生まれてきた主人公、遠子(とおこ)。
もう一人の主人公、小倶那(おぐな)は幼い時に川で拾われ遠子と一緒に姉弟のように育てられ自分の両親さえ知らない男の子。

「輝」の末裔として「雷を呼び、全てを焼き尽くす大蛇の剣」を振るう小倶那。
「闇」の末裔として「すべて集めると、死者さえ甦らせることのできるという伝説の勾玉」を手に小倶那の命を狙うことになる遠子。
何度も何度も生まれ変わり次の世代に古の知識を語り伝える語り部、岩姫。
魅力的な人物がたくさん登場します。

『薄紅天女』
巫女の力を受けつぎ勾玉を輝かせる「闇の末裔」の少年と「輝の末裔」の皇女の運命の出会い。
そして、神代の「力」の最後をきらびやかに描き出す、勾玉三部作完結編。

前半は蝦夷の血を引く闇の末裔・阿高、後半は帝の皇女である輝の末裔・苑上を中心に物語が展開。
闇の末裔の話から後半は舞台が都へ、そして輝の皇たち登場。

蝦夷族の巫女姫だった母から人智を越えた望まぬ力を継いだために苦しむ阿高の姿は、『空色勾玉』の稚羽矢や『白鳥異伝』の小倶那に重なります。
皇女・苑上の使命を果たすべく信念を貫き通す姿、大切な人のために悩み決断を下す姿は、狭也と遠子に通じるものがあって、やはりこの三作は繋がっているのだと感じます。

3作とも全部好きだけど、中でも『白鳥異伝』が私は一番好き。


荻原規子著・勾玉3部作
徳間文庫 5巻

荻原規子著・勾玉3部作

荻原規子著・空色勾玉 荻原規子著・白鳥異伝上下 荻原規子著・薄紅天女上下
ライン

今日のアラン
9:00 排水機場公園

9:00 排水機場公園

排水機場公園

排水機場公園

排水機場公園

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


テーマ : いま想うこと - ジャンル : 日記

18:00  |   |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2013.11/19(Tue)

お薦め本

イブままさんが「今年読んだ本のなかでも、大のお気に入りで、感動した作品」と絶賛していた本。
買い物に出たのでついでにTUTAYAへ探しに行ってきました。

レジの隣りにある商品検索のパネルで検索したらありました♪
場所を聞いて”新潮社文庫”の棚へ行くと、その中からパッと1冊の本が目に飛び込んできたんですね。

誰かが本との出会いのことを、本が”わたしを連れて行って”と言ってた、と話すときがありますが今回はまさにそんな感じ。
びっしりと並んでいる書棚の中から”わたしはここよ!”と言ってる1冊の本の声が聞こえたような感覚でした。

表紙にパピーゴルちゃんがちょこんと座っている
野良犬トビーの愛すべき転生
W・ブルース・キャメロン 青木多香子 訳

『兄弟姉妹に囲まれ、野良犬としてこの世に生を受けた僕。驚くことに生まれ変わり、少年イーサンの家に引き取られ、ベイリーと名づけられる。イーサンと喜びも悲しみも分かち合って成長した僕は、歳を取り幸福な生涯を閉じる。ところが、目覚めると、今度はメスのエリーになっていた!警察犬として厳しい訓練を受け、遭難した少年の救助に命がけで向かうが・・・・・。全米ベストセラー。』
背表紙より。

イブままさんも苦手って仰ってたけど、動物が出てくる本や映画って、優しい飼い主さんと別れてしまう悲しい物語だったり、虐待とか残酷なストリーだったりするのが多くて私は読むのも観るのも避けていたのですが、背表紙の内容紹介を読んだだけでドキドキワクワクしてくるストリーじゃないですか。

イブままさんいわく「これはファンタジーな要素があるので、大丈夫」だそうです。
そして、
読後の感想として
「舞台が外国って(アメリカ)こともあり、日本独特のお涙ジトジト~な 感じはありません(^^)
犬ってほんとうに素晴らしい動物だな~って、改めて思いました。」と。

イブままさん、素敵な本を紹介してくださってありがとう!
読むのがとても楽しみです~(^ー^* )


お薦め本

ライン

今日のアラン

青空が時々広がるけど曇ったり雨になったり…
風が強いので昨日と同じくらいの気温だけど今日は寒く感じます

9:20 朝散歩

朝散歩

朝散歩 カモの川



テーマ : いま想うこと - ジャンル : 日記

16:21  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2011.10/14(Fri)

お薦め本

最近、東直己さんの本は初めて読んだのですがツボにハマってしまい夢中になっています。

まとめて読みたいと全シリーズ買い揃えているのですが時間がなく、読むのはでの待ち時間の時やお風呂から上がり寝るまでの30分位の間なんです。
一気に読めないので前の内容を忘れたりして数ページ戻ったりしてるので中々進みません^_^;
完読するのはいつになるか…
楽しみは長く続く方が嬉しいですから戻ったり進んだりゆっくり味わっています(笑)


ススキノ探偵シリーズ
 
東 直己


「探偵はバーにいる」

「バーにかかってきた電話」

「消えた少年」

「向う端にすわった男」(短編集なので買っていません)

「探偵はひとりぼっち」

「探偵は吹雪の果てに」

「駆けてきた少女」

「ライト・グッドバイ」

「探偵、暁に走る」

「旧友は春に帰る」

「半端者」

タイトルが「探偵はバーにいる」でストーリーは「バーにかかってきた電話」
探偵の『俺』役を大泉洋さんで映画化されました

原作のススキノ探偵『俺』は一見ヤクザのような格好でデブの酔っ払い
始めはこんな役を大泉さんが?!
とんでもないミスマッチに思えたのですが小説を読んでいくうちに
こりゃ大泉さんしかないわ、と私の中で出来上がっていました

ホントに映画・大泉洋さんの探偵『俺』は私てきにはピッタリのキャラでした

小説の中ではきわどいセリフや下品な言葉が多々出てくるのですが、それが全々気にならない
ゲラゲラ笑ったりニヤニヤしながら鋭い風刺やブラックジョークにスカーッとしました

映画も観たくなって上映されると直ぐに行ってきました(9月)
大泉さん よかった~です!

小雪さんと西田敏行さん、感動して胸にジーンときて思わず涙ぐみました
悪役の高嶋政伸さんは恐かった!
完全にイッちゃったキャラでした

探偵はBARにいる

旧友は春に帰る
(未読…)

旧友は春に帰る


プリンセス・トヨトミ

万城目 学

もう古いと(5月)言われそう…(かなり前に読み終え映画も観ました)
原作は「鹿男」の万城目学で
『鹿男あをによし』は何年か前にテレビドラマにもなりました
(私は見てないけど)

プリンセス・トヨトミ

原作を読んだ時、松平元役は「堤真一 」さんしかいないでしょう!と思いましたね
鳥居忠子、旭ゲーンズブールは誰が?
全々思いつきませんでしたが映画では鳥居と旭の男女が逆に設定されて
綾瀬はるかさん、岡田将生さんになっていました
これはガックリ…

ま、堤真一さんが素敵だったし中井貴一さんもそれなりに素敵だったし
映画なんだからこんなもんでしょう、って感じで観てきました(笑)

プリンセス・トヨトミ

ライン

今日のアラン

アラン

アラン

アラン


お天気下り坂。
午後散歩に行くと風が少し冷たくなって曇ってきました。
アラン地方、明日は 予報です…



テーマ : いま想うこと - ジャンル : 日記

17:26  |   |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2010.08/25(Wed)

お薦め本

私、ブログを休止してる間、閉じこもり状態だったので楽しみは読書。
ベッドの脇の机の上に何冊も積み上げて体調のいいときは昼も夜も本を読んでいました。

寝たままだと、だん々腕が痛くなるんですよね ^_^;
そして目が、ひーじょに疲れ、しょっちゅう涙目になっていました…。

姿勢は正しく、明るい照明の場所での読書を、お勧めします(笑)



ライン

宮部みゆきさん

小暮写眞館

初めて見た時は、この分厚さに驚いたんですが、読み始めたら―。
やっぱり長かったけど(700頁)面白かった!

花菱家の辛く悲しい過去を乗り越える為に、高校一年生の長男・英一が起こした行動には、
胸がすく思いがします。
英一、ほんとに、よくやった!
そして、全編通して出てくる無愛想な不動産屋の女性の話がとてもいい。
私、何度も読み返し、何度も同じところで泣いてしまった。

小暮写眞館

本の表紙の写真。
とても美しい写真です。

小暮写眞館

ライン

三崎亜紀

コロヨシ!!

「コロヨシ!!」とは何か__?
この日本に伝わる競技「掃除」開始時の発声。
野球でいうプレイボール。
語源は『頃良し』ー自らを鼓舞し、見るものを挑発する、覚悟に満ちた言葉である。

20XX年、掃除は日本固有のスポーツとして連綿と続きつつも、何らかの理由により統制下に置かれていた。
高校で掃除部に所属する樹は、誰もが認める才能を持ちながらも、
どこか冷めた態度で淡々と掃除を続けている。
しかし謎の美少女・偲の登場により、そんな彼に大きな転機が訪れ
いま、前代未聞の「熱血」が始まる!!

この「掃除」という競技。
武道と新体操が合体したような感じなのかなー?

三崎さんの描き出すこの世界。
何だか、いつも懐かしい感じ。

コロヨシ!!

ライン

村上春樹

1Q84 BOOK 3

青豆は、死んでいなかった…。

同じ時間を、青豆、天吾、そして新たに加わった牛河という3人の登場人物。
それぞれの視点から描かれている。

BOOK3ではそれまでの謎がいろいろと明かされるのかと思いきや、
益々謎は深まり、そして新たな謎が…

1Q84 BOOK 3


今日も暑い1日でした。

私、今夜は満月って忘れてましたが、お友達のユミさんのブログにお邪魔したら、「今夜は満月、みんなで観月会を」って記事が載っていました。
そういや昨夜も綺麗なお月様が出ていましたね。
まん丸お月さん、みなさんも満月を楽しんでください~ (^ー^* )


テーマ : いま想うこと - ジャンル : 日記

18:10  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.12/05(Sat)

お薦め本

あーちゃんpapa、12月恒例佐渡ブリ祭りへ出発。
今日のお天気 曇・雨、気温10℃。
午後から風と雨が強くなってとっても寒い。
海が荒れると寒ブリは大漁。
なんだけど、こんなに荒れた時化た日にご苦労なことです。。

思い出すのは、いつかの年のパンツ事件。
その年の寒ブリ祭り、大荒れになって翌日の船が欠航になって帰れなくなった。
1泊予定だから着替えは1日分。
佐渡で足留めになったツアー客さんが大挙してコンビニへパンツを買いに走ったわけ。
もちろんあーちゃんpapaもパンツを買いにコンビニへ(笑)
またまた”パンツ事件・第2弾”とかにならなければいいけどね(笑)




ライン


今日は外は荒れてるし、あーちゃんpapaはいないので読書で過ごしました~♪


激流 上・下

京都、修学旅行で班行動をしていた七人の中学三年生。
知恩院に向かうバスでその中の一人、冬美という女生徒が忽然と消息を絶った___。
20年後、35歳になってそれぞれの生活を送る6人にメールが届く。
「わたしを覚えていますか? 冬美」

差出人は本当に冬美なのか?20年前に何があったのか?
かつてのクラスメートが再会し当時のかすかな記憶を手掛かりに真相を追っていく。

謎解きよりも自分の20年を振り返る、それぞれの心理描写に魅力がある。
(20年前の冬美失踪事件の真実は、謎が魅力的だっただけに拍子抜け…)

激流 上・下


時生

不治の病を患う息子に最期の時が訪れつつある。。。
宮本拓実は妻に二十年前に出会った少年との想い出を語りはじめた。

時生


赤い指

少女の遺体が住宅街で発見された。
捜査上に浮かんだ平凡な家庭。
一体どんな悪夢が彼らを狂わせたのか___。

赤い指


デパートへ行こう

所持金143円。
全てを失った男は深夜のデパートにうずくまっていた。
そこは男にとって、家族との幸せな記憶がいっぱい詰まった大切な場所だった。

デパートへ行こう


草祭

ひっそりとした路地の奥、見知らぬ用水路をたどった先____。
どこかで異界への扉が開く町「美奥」。
その場所は心を凍らせる悲しみも、身を焦がす怒りさえも、静かにゆっくりと溶かしてゆく・・・。

草祭


今日のお薦め本でした。



テーマ : いま想うこと - ジャンル : 日記

18:47  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.10/07(Wed)

お薦め本

非常に強い台風18号、8日に西日本から東日本へ上陸の可能性が高い。。。

アラン地方、お昼頃は強い風が吹き荒れていたけど夕方頃から風は収まってきた。
が、油断は出来ない。

進路を逸れてくれたらいいのだけど・・・
台風、気になりますね。。。


ライン

台風の話はさておいて、
お薦め本の紹介。


失われた町

世界は理不尽なものなのか。
だとしたら、人間だけはその理不尽さに抗うことができるのだろうか。

失われた町


30年に一度起こる町の「消滅」___。
一つの町の住民たちが忽然と「失われる」。

「失われた人々」に関する記録や物品は管理局によって回収され、その存在は最初から無かったことになり残された者は消滅と汚染が広がるのを防ぐため、悲しむことを禁じられてしまう。

大切な誰かを失った者。
帰るべき場所を失った者。
「消滅」によって人生を狂わされた人々が運命に導かれるように「失われた町」月ケ瀬に集う。

消滅を食い止めることはできるのか?
悲しみを乗り越えることはできるのか?

喪失を抱え、その後の「日常」を生きる残された人々の悲しみ、そして願いとは。
時を超えた人と人のつながりを描く。

この本を読んで設定を理解するのに苦労しました。。
プロローグで数字とか意味不明の組織とか名称が次々出てきて、町が何かあるわけね?とか思いながら読み進んでいくんだけど、とにかくよくわからないものを突きつけられる。

一つのエピソードを読み終え、なんとか理解しても次の新しいエピソードが始まると登場人物が若返ったりしてどの時代にいったのか、また前のエピソードを読み直したり。。。その繰り返し。
時系列がバラバラでどこの年代に落ち着けばよいのか迷います。

なぜ、町は“消滅”を繰り返すのか。
最後までそのことについての説明はないし、町との戦いがどう決着するのかの回答は出てきません。
それでも読み終わってもう一度プロローグに戻って読むと、すべてのピース収まるべきところに収まった、と納得できました。

*この本の装丁は面白く、透明なカバーが掛けられています。
人々の姿がそのカバーの上に印刷されていて、カバーを外すと人々が消えてしまうんです。

失われた町


刻まれない明日

てっきり『失われた町』の続編と思ったのですが、ちょっと違ってました。
大勢の人が何の前触れもなく理不尽に失われる、という設定は『失われた町』と共通してますが、
「序章」から「新たなる序章まで」の7章から成り立ち、
どの章も失った人たちへの思いを残しながらも、
新しい一歩を踏み出そうとする人たちの愛と再生を描いています。

刻まれない明日


「開発保留地区」─それは十年前、3095人の人間が消え去った場所。
町は今でも彼らがいるかのように日々を営んでいる。

10年前に消えた町の図書館の分室で今も借りつづけられる本。
小さなコミュニティラジオに届く消えた人々からのリクエスト葉書。
残された町と人々と消えた町と消えた人々をつなぐ細い糸。

残された人々は、明日を刻む。

青い蝶・古楽器の音色・物語の中の風景や音や風までも見え感じられてくる美しい文章。
三崎亜紀さん、透明感漂う不思議な世界を作り出しています。


夜市

今宵は『夜市』が開かれる。
告げに来るのは学校蝙蝠。
そこは、奇妙、奇怪、貴重な品々が並び、何でも売っている不思議な市場。
その店先を覘く者たちもまた然り。

夜市


幼い頃、夜市に迷い込んだ祐司は弟と引き換えに「野球の才能」を手に入れた。
今宵、夜市が開かれるという知らせに、あのとき売ってしまった弟を取り戻すために再び夜市に行く。


雷の季節の終わりに

雷の季節に起こることは、誰にもわかりはしない___。
地図にも載っていない異世界・穏(おん)。
異界の渡り鳥「風わいわい」・・・外界との境界を守る闇番・・・

雷の季節の終わりに


単なる不思議な世界の話だけではなく、いじめやDVなど現実的なことが語られていたり、生きていくための理不尽な闘いもあったりします。

人間以外の生き物との合理的な空間に安易に足を踏み入れちゃいけない世界。
怖いけど決して怖いだけの空間ではなく、冷たい空気に包まれているようなゾクゾクっとする雰囲気に引き込まれそう。。。

怖いけど目をつぶれないような、そっちへ行っちゃいけないと分かっているのに止まれないような、危うい魅力のある恒川ワールド。
”ここではないどこか”へ読む人を連れ去っていく。




テーマ : いま想うこと - ジャンル : 日記

17:43  |   |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑
 | BLOGTOP |  NEXT