2014.05/16(Fri)

お薦め本

荻原規子さんの勾玉三部作『空色勾玉』『白鳥異伝 上・下』『薄紅天女 上・下』の後、2014年3月に徳間文庫から出版された(2005年に単行本で出版されていますが)風神秘抄 上・下。
又々一気読み。

時は平安時代末期。
平治の乱から物語は始まる。

保元の乱は崇徳上皇対後白河天皇の争い。
上皇方に源為義(義朝の父)、頼賢(義朝の弟)為朝(義朝の弟)。
天皇方には、源義朝、平清盛が付き、源氏にとっては親子、兄弟の戦さ。

坂東武者の家に生まれた笛の得意な少年草十郎は、源氏の郎党として平治の乱に臨むがあえなく敗れ落ち延びる途中ではぐれた源頼朝を助けるために一行から脱落してしまう。
盗賊に拾われ山中でひとり笛を吹いていた草十郎は、自分には笛の才のほかにも「鳥の王」と名乗るカラスと言葉を交わす力を持っていることを知る。
カラスからの情報で、かつての味方たちが討たれたことを知った草十郎は京へと向かうが、獄門に晒されていたのは間違いなく主と慕った義平の首だった。
絶望のさなか、草十郎は六畳河原で死者の魂鎮めの舞を舞う少女、糸世に出会う。
糸世の舞と草十郎の笛の音が重なったとき天の門が開き、人の運命さえも変える力が生まれた――

草十郎は源氏の御曹司・義平を将として慕う。
保元の乱で力を弱められた源氏は平治の乱で平氏に敗北する。
源氏の棟梁である義朝は尾張まで落ち延びるが、家来であったはずの男に首を取られてしまう。
義平は義朝の悲報を聞くや、わずかの手勢で京へ撃って出て敗北、六条河原で斬首。

後白河上皇の延命騒動は皮肉にも自分の皇子たちの光を喰らうことで自らの命を永らえたのですが、ひとり人の人生を変えるということは即ち、その周りの人の運命までも変えてしまうということなのです。

幼き日の三郎頼朝が斬首ではなく流刑になったことが後の世にどういう影響を及ぼしたかは、私たちが歴史で習って知る通り。
一人の命を救おうとした草十郎たちはその結果、日本の歴史を大きく変えてしまったわけです。
人間が持つにはあまりにも危険な力…結果的に失ってよかったのかもしれません。

薄紅天女で活躍する藤太や阿高は武蔵国の足立郡郡司の長の息子達。
とゆうことは→草十郎も武蔵の国の武者で正式な名前は「足立十郎遠光」。
とゆうことは→草十郎は藤太や阿高達の子孫。
阿高の姿は、『空色勾玉』の稚羽矢や『白鳥異伝』の小倶那となりますね。
また、死者の魂鎮めの舞を舞う糸世は狭也や遠子の姿に重なります。
そして、
鳥の王・鳥彦王(カラス)は、あの鳥彦の末裔!
鳥彦王はまさに鳥彦の再来なのです。

鳥彦に会えてとっても嬉しかった~(^ー^* )


風神秘抄 上・下

風神秘抄 上下



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Comment

風神秘抄 紹介文を読んで読みたくなりました。

HALさん本お好きなんですね。私も読書好きだけど最近全然本を読んでなかったです^ロ^
アース | 2014.05.18(日) 20:20 | URL | コメント編集

●アースさん

勾玉シリーズを読んでから直ぐに荻原規子さんの作品に魅せられました。

勾玉三部作を読んだ後、荻原規子さんの本をもっと読みたくて探していたら風神秘抄に出会ったんです。
鳥彦王にまた会えたことが何よりも嬉しかったです!

アラン散歩のときカラスが多く見るのですが前は真っ黒なこの鳥が不吉っぽくて好きじゃなかったけど(カラスを好きって言う人あまりいませんけど)この中に鳥彦の子孫がいるかも、ってそんな見方をするようになってからカラスを見ても不吉とは思わなくなりました(笑)
HAL | 2014.05.19(月) 13:35 | URL | コメント編集

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