2017.03/19(Sun)

お薦め本

犯罪者 上・下
本書は2012年に『犯罪者 クリミナル』単行本で刊行、今年1月に発刊された文庫版です。

昼日中に突然に発生した通り魔殺人事件。
事件に巻き込まれ、その犠牲者の中で奇跡的にただ一人生き残った修司は執拗に命を狙われる。
「逃げろ。あと10日生き延びれば助かる」

最初は帯のコピーに魅かれ手に取ったのですが、読み始めた瞬間から頁をめくる指が止まりません。
読んでいると目の前に映像が広がるような感覚になります。
太田愛さんのプルフィールを見て、それも納得です。
TVドラマで有名な『相棒』や『TRICK』の脚本家さんだったんですね。

この事件は無差別・・ではなかった...
生き残った修司と彼の命を救った刑事・相馬と修司を匿う元テレビマン・鑓水の3人は事件の真相を追う。
奥深い、そしてリアルな背景と人物は、まるで一本の長編映画を観ているようです。

「家族がいたからってだけじゃない。あの人は、組織の中の良心なんだ」

生き延びた人間は生きなければならない。

ストーリーは複雑です。
冒頭から場面がコロコロ切り替わり、めまぐるしい展開に気持ちが次へ次へと急いてきます。
地方財閥、食品偽装、警察組織、産業廃棄物、薬害、犯罪被害者、政治家、マスコミ・・・
慎重に登場人物を追っていく必要があります。
各章の副題に日付が打たれています、これを頭に入れて読み進めることをお勧めします。

圧倒的な読み応え、すっかりハマって他の太田愛さんの作品を読まなくては、と探しました。
『犯罪者 クリミナル』が刊行された翌2013年『幻夏』を発表、そして今年2月、『天井の葦 上・下』が刊行されていました。
早速『幻夏』を探しましたが書店では見つからず、結局『天井の葦 上・下』と一緒に取り寄せてもらったのですが...


犯罪者 上・下

犯罪者 上・下


幻夏
読み終えたときには結末のあまりの悲惨な、救いの無さに胸が痛くなりました...

「俺の父親、ヒトゴロシなんだ」
冤罪による家庭崩壊、自分の父親を憎むことしかできなかった少年。
真相を知った子どもたちの苦悩・・・壊れていく心。

人が犯した罪は正しく裁かれ、正しく償われるのか。
残酷な「世界」に、必死に挑んだ少年の驚くべき秘密。

警察、司法の理不尽な都合や理由による、父親の冤罪。 
『一度疑われたらやっていようがいまいが、どうあっても犯人にされてしまう』

【冤罪】という、警察・検察・判事のやり口が、あまりにも恐ろしい。
理不尽な手前勝手な都合で翻弄された一家の運命が切なすぎる。
こんなことが現実にあるのだとしたら、何も信じられない。

毎日が黄金に輝いていた23年前のあの夏...。
あの時、あと少し、違っていたら…

夏の日の太陽が沈む頃、その風景をじっと見つめるように背を向けて佇む一人の少年。
この表紙が全てを物語っています。


幻夏

幻夏


天井の葦 上・下
幻夏で打ちのめされ、しばらく読めずにいたのですが勇気をだして(?)上を読み始めたら・・・

ん?・・・ん?これは...ちょっと夢中になる予感!

少し読み進めると、鑓水のいい加減さ、チャラっぽい言い草に腹が立ってきます。
何サマなのっ!このチャラ男は!
いくら元テレビマンでこうゆうキャラ設定だからって、このままいったらどーなるか、大変なことになるのに...。
心配しながら腹を立てながら、仕舞いにはイライラしてながら読んでたら...。
このチャラ男、もしかしていい男かも、鑓水ってけっこういい優しいじゃん!に変わっていきます(笑)

未だ、途中だけど面白い!ゼッタイ夢中になります!お薦めです!
犯罪者では「修司」の、幻夏では「相馬」の少年時代を、そして天井の葦で「鑓水」の生い立ちや過去があかされるそうですが、それも楽しみの一つです。


天井の葦 上・下

天井の葦



ライン

かーちゃんは本に夢中でオイラとあそんでくれましぇ~ん・・・

アラン

つまらん・・・たいくつだぁ・・・

アラン

アラン アラン



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