2011.03/03(Thu)

別所温泉文化財巡り

2月27日、信州別所温泉文化財巡りに行ってきました。

この日のアラン地方、予報は雨のち曇り。
朝の気温、マイナス2℃。
長野はもっと寒いんだろうな。。。と冬支度で出かけたけど信州上田に着いたら快晴。
日頃の行いが善いからでしょうか(笑)
お天気にも恵まれ日帰りのプチ旅行でしたがスッキリ気分転換、体も心もリフレッシュできました(^ー^* )



信州の鎌倉 別所温泉

別所温泉は、信州で最も古い歴史をもつ温泉の一つ。
塩田平を囲む山なみの西方にそびえる夫神岳の麓に、この地方の古い歴史とともに、
絶えまなく湧き続け数ケ所の湧出口のうち、石湯・大師湯・大湯など、
昔から由緒のある名湯は共同浴場として今も土地の人々に親しまれている。

古代からこの出湯の効能はひろく知れわたり、
それが神仏の霊験と考えられ、まず観音様が祀られた。
この観音を中心として長楽・安楽・常楽のいわゆる三ヶ寺ができ、
別所は仏教・学問の中心地ともなった。

古代から信州の歴史にとって大変重要な場所、塩田平。
特に鎌倉時代から室町時代にかけて中世の文化財が
これほどかたまって残されているところは珍しく
戦後、塩田平一帯を”信州の鎌倉”と呼ぶようになった。

別所温泉ガイドマップ

七苦離地蔵堂

別所温泉は"七久里の湯"と称し平安時代中期に清少納言による枕草子にも記されていた名湯で、
その名から"七苦離"に通じ7つの苦難から解き放たれると信じられました。
北向観音の別当である常楽寺の地蔵尊をこの地に安置し七苦難地蔵尊として祀られています。

七苦離地蔵堂

厄除・北向観音

厄除観音として昔から日本全国の人々の信仰を集め、
二年詣りや節分には数万人の善男善女で賑わう。
ちょうど長野善光寺と向き合っていて、
善光寺の未来往生と北向観音の現世利益の功徳は一体のもの。
また善光寺に参詣したら北向観音にも参拝しないと片参りとなり、
願い事が叶わないといわれる。

北向観音本堂

安楽寺本堂

昔の茅葺き屋根の形そのままを残し落ち着きのある佇まい。
ご本尊は釈迦牟尼仏。

安楽寺本堂

安楽寺境内

境内右手の三角錐の大きな木、見事な高野槇です。

安楽寺境内

安楽寺本堂

安土桃山時代に勅特賜・大光智勝禅師高山順京大和尚により
同じく禅を標榜する曹洞宗に改められ現在に至る。

国宝、重要文化財等数多くの鎌倉時代の文化遺産を蔵した信州最古の禅寺。

安楽寺本堂

十六羅漢堂

今から300年前(元禄年間)「塩田平」のお寺や御堂に
四国八十八箇所霊場の仏様が迎えられお遍路さんで賑わいました。
近年この巡礼が復興され、改めて注目を集めています。

安楽寺に勧請された仏様。

 九番   釈迦如来      法輪寺  徳島県
 十五番  不動明王      国分寺  徳島県
 二十四番 虚空蔵菩薩     最御崎寺 高知県
 二十六番 薬師如来      金剛頂寺 高知県
 四十一番 十一面観音菩薩   龍光寺  愛媛県
 五十三番 阿弥陀如来     円明寺  愛媛県
 七十番  馬頭観音      本山寺  香川県
 八十番  十一面千手観音菩薩 国分寺  香川県

羅漢堂

上田市指定文化財 経 蔵

寛政16年(1784年・江戸時代)宇治の黄檗山萬福寺から購入した鉄眼の
一切経を保管するために建てられた方3間、ぬりこめ、宝形造、銅板葺の経蔵。

経蔵

国宝・八角三重塔

本堂の裏を登った山腹に重厚な佇まいの八角三重塔が
どっしりと空間を支えている。

国宝八角三重塔

国宝・八角三重塔

唐様、禅宗様といわれる中国宋時代の様式。
初重に裳階(もこし:ひさし又は霧よけの類)をつけた珍しい形式であるうえに細部もまた、
禅宗様の形式からなり類例が少ない。
長野県で第一に国宝の指定をうけた建造物。

国宝八角三重塔

国宝・八角三重塔

木々の間に端然と建っている美しい姿の塔。

国宝八角三重塔

常楽寺本堂

市指定文化財、江戸時代中期 享保末期~元文期 1730年代建立。
開山は円仁慈覚大師と伝えられる。
北向観音の本坊。

寄棟造、茅葺、中央に唐破風の向拝を付ける。
間口十間(約18m)、江戸中期後半の特色をよく示した天台真言系本堂として屈指の規模を誇る。

常楽寺本堂

重要文化財・石造多宝塔

本堂の裏山に700年の風雪に耐えてきた緑苔むす塔。

多宝塔というのは上下二重の屋根がある塔。
下の屋根の上に饅頭形という丸い膨らみがあり、その上に丸い塔身が、
二つの屋根の上に乗り、その上に相輪という柱のようなものが立っています。
石造で重要文化財のものは、この塔の外には滋賀県にある塔だけ。

高さ281㎝あり昼でも暗い木立ちの中に立つ堂々とした姿は、
いかにも信仰の中心にふさわしいものです。

重文石造多宝塔

石造多宝塔への参堂

参道の両脇に、まるで多宝塔をお守りするかのように石塔がたくさん並んでいます。

石造多宝塔参堂

別所神社鳥居

古くから縁結びに御利益があるとし
鳥居の額にも「本朝縁結大神」が掲げられています。

別所神社鳥居

別所神社本殿

上田市指定有形文化財に指定。
紀州の熊野本宮大社から分祀されたといわれている。
明治11年(1878)に別所神社に改められた。

別所神社本殿

塩田平は上田市の南西にある数㌔四方の盆地である。
南に峨々とした山容で知られる独鈷山と、それを主峯とする山脈がつらなり、西に夫神、女神の二山が、名湯「別所の出湯」を抱えている。

塩田平にも「札所めぐり」があった。 

何という塩田人の知恵なのであろうか。
あれほどまでに皆が渇望していた四国八十八ヵ所霊場の巡礼が、この塩田平で出来ることになったのだ。
それは、塩田の人の発想で四国霊場の八十八仏をお迎えするという大事業を達成出来た結果であった。
この地に住む人たちにとって四国はいかにも遠隔の地、巡礼に行くには、とほうもない時間と金がかかる。
望んでも実現出来るものではなかったに違いない。


*説明文・信州別所温泉公式サイト参照*


別所温泉と文化財に興味がありお時間がありましたら  信州・別所温泉文化財巡りアルバム を覗いてみてください。



テーマ : いま想うこと - ジャンル : 日記

17:32  |   |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

HALさん良い所に行ってこられましたね。
写真を見てからお寺のHPを見てきました。湯掛け地蔵さんてのがありましたが寺地内に温泉が湧き出てるとこがあるのですね。すっごく見事に円錐に刈り込んだ高野槙に驚いたわ。昔の人の仕事には感動しまくりですね。
久しぶりでしょ。88箇所の御本尊様との出会いはいかがでしたか。
塔あたりの静粛さは画像見るだけでも心が引き締まりますね。

時々私はチャリで住んでるこのあたり近辺の寺廻りをするんです。お寺の多いとこなのでたいくつしません。それぞれの山門や鐘楼の軒下の細工を見るのが目的なんですか゜(笑) だってそれぞれに宗派が違うからややこしくて。
ほんとに惚れ惚れする昔むかしの宮大工の手仕事が見られるし何より嬉しいタダですものね。
三月、早いですね。近くのお宅の花笠に作ってる紅梅が咲き始めました。
寒さもあとしばらくですね。
寒いと言うたり暑いと言うたり人間は何てわがままなんでしょうねぇ。
知らない良いとこを見させていただきました。
お元気でね。
れいこ | 2011.03.04(金) 23:52 | URL | コメント編集

●静寂。。

木々が多い茂り静寂を
感じるところですね~
日光の東照宮や熊野灘なども
木々が多い茂り、空気が違います
信州の別所温泉、、行ったことありません。。
今の季節。。山とか行きたくても。。
花粉、、花粉、、でも良いですね~
神々の住むところ、仏様の住むところ
心の洗濯にどこかへ行きたくなりました。。
zatugi | 2011.03.05(土) 10:02 | URL | コメント編集

●れいこさん

久しぶりのお寺巡り、やはり心静まり気持ちも穏やかになりますね。
安楽寺の境内にあった円錐に刈り込んだ高野槇、本当に見事でした。
あの高さまでになるにはどのくらいの年月が掛かるのでしょうね。

あまりにも遠い四国、貧しい昔の塩田平の人々には行けるはずも無く考え出されたの八十八箇所のご本尊をお迎えすること。
謂れを読んでいたら胸の奥が切なくなりました。
私もできることなら今すぐに四国へ行きたくなりました…。

れいこさんのところは立派なお城があるし謂れのあるお寺さんも多くあるのでしょう。
お寺廻り、山門や鐘楼の細工を見たり静かな境内を歩くのって私も大好きです。
いつまで居ても飽きませんよね(^ー^* )

そそー、湯かけ地蔵さんや足湯なんかもありました。
それから料金150-で外湯めぐりができるんですね。
桜や春の花が満開の4月頃から観光客が随分多いそうです。
信州上田、別所温泉は杏の里と駅のパンフに載っていました。
HAL | 2011.03.07(月) 13:53 | URL | コメント編集

●zatugiさん

木々の間を歩いていると空気が違うと感じますね。
静寂、まさにこの言葉がピッタリ。
今の時期、観光シーズンには未だ少し早かったので日曜日でしたがそれほどザワザワしていなくゆっくりとお寺巡りができました。

私、酷い花粉アレルギーなのですが山中の杉の木に囲まれた道を歩いても症状は出なかったです。
不思議ですよね。
四国を歩いていた時もそうなんですよ。
普段は酷いアレルギーなのにお寺巡りのときは何故か症状は出ないんです。
HAL | 2011.03.07(月) 14:06 | URL | コメント編集

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